JST「共創の場形成支援プログラム」・国循拠点の研究成果がプレスリリース
JST「共創の場形成支援プログラム」世界モデルとなる自律成長型人材・技術を育む総合健康産業都市拠点(国循拠点)の研究開発課題5・古川貴久リーダー(大阪大学蛋白質研究所 教授)らの研究成果がプレスリリースされました。
【プレスリリース タイトル】
網膜色素変性症をはじめとした繊毛病(希少難病)の治療法開発に道 ―根本的治療法がなかった難病の治療薬候補を発見―
【研究概要】
大阪大学蛋白質研究所の古川貴久教授らの研究グループは、指定難病の網膜色素変性症を含む繊毛病の治療薬候補として既存薬である線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体阻害剤を同定するとともに、治療標的候補タンパク質も発見しました。
本研究成果により、繊毛局在型タンパク質リン酸化酵素の ICK(Intestinal cell kinase) が繊毛病の治療標的候補となることが示され、繊毛病の治療法開発への道が開かれたとの報告です。今後、ICK を活性化する既存の FGF 受容体阻害剤の適応や新たな ICK の活性化剤の開発によって、根本的な治療法のない繊毛病の治療に繋がることが期待されます。